ライブその後で…新千歳空港でイッパーク!

関ジャニ'sエイターテイメント札幌公演に行ったら新千歳空港に1泊してしまった者です。
まさか自分が空港泊するとは思ってませんでした。ライブの当日に運良く札幌に行けたことで帰りも帰れるっしょ!と根拠のない確信を持ってました。運悪く欠航となり、新千歳空港に止まらざるをえなくなってしまいました。なぜ空港泊するのだろうと思ってたのですが、いざ自分の身に起こるとなるほどと合点がいくんですねこれが。
24じゃないのですが、時間を追って書きます。

 

【14:00】
復路は新千歳空港を19時25分発予定でした。それまでは北海道を満喫したれと楽しんでいたのですが、JR札幌駅周辺でのんきに昼ごはんを食べていると欠航し出しているとやっと気付きました。マジかと気持ちが焦りだす一方、大丈夫という気持ちがありました。自分でもこの余裕はわからない。ご飯後に空港へ向かおうということになりました。美味しかったお寿司…。

【15:00】
札幌駅に着くと空港へのエアポート快速が遅延。搭乗にはまだ時間があるからいいや~ぐらいにしか思ってなかった。出発すると満腹だったせいかすぐに電車で寝てしまった。20分後ぐらいに起きたのですが、窓から見えた雪が吹雪く様子に、もしかしてやばい?と不安。空港に着くまで止まなかったし、酷くなっていくようだった。この時、搭乗便の様子を何度も確認しても「搭乗手続き中」だったので安心してしまった。欠航の場合は遅い便でもすでに変更されていたので。

【16:00】
新千歳空港に到着。出発のカウンター付近は人が多かった。でも、欠航があるものの出発している飛行機もあったので、飛べないわけじゃないんだと更に安心してしまっていた。飛行機は空港に来ているから機体の心配はしなくていいんだろうなと、雪さえどうにかなれば飛べると思い込んでた。

【18:00】
空港でお土産を買ったりのんびり。相変わらず、搭乗便は搭乗手続き中で変更がなし。欠航になったら札幌市内に戻ってホテルに泊まろうかと考える。

【19:00】
出発時間が19:35に変更。大した変更ではないのでこれは飛ぶなと余裕だった。
飛行機の準備が終わると、機内に案内されて出発準備完了。もうあとは飛ぶだけになった。滑走路の問題で混んではいるが、乗っている人たちも機長もCAも離陸を待つばかりとなる。1日疲れちゃったなあとここで勝てぬ眠気に身を任せて目を瞑った。

【20:30】
1時間で目覚めた。吃驚することに離陸してなかった…。窓を見ても飛び立とうとしてない。少しすると、CAではなく機長からのアナウンスが入った。「翼に雪が積もったら飛べない。滑走路に雪があってもとべない。情報が錯綜している。」というようなものだった。嘘だろ。窓から見える翼に雪が積もってきてた。ここまでくると飛ぶの無理だろうなという落胆しかなかった。でもまだ機内にいるし、降ろされてないしとわずかな希望にかけた。
ぼんやりとしている時に、ついに地上職員から「今は飛べない。降りて待機。」のアナウンスが無常にもされる。

【21:00】
機内から降ろされ、待合で待機。待機している人が待合には多くいた。売店を見るがパンなどなく、到着してご飯を食べようと思っていたのがあだになる。
他の便が機内への案内アナウンスされてたので時間が経てば出発できると思えたけど、雪は止まなかった。ここまで来るともう空港泊が見えてくる。映画「ターミナル」を見ておけばよかった…。

【21:50】
無情にも欠航のアナウンスがされる。対応のために搭乗口に集まる。段ボールを持った職員が現れると、到着口に繋がる階段へと皆を連れていく。職員が段ボールから封筒を1人1人に渡しながら階段を下りていくように促す。
なにその封筒?謝礼?見舞金?受け取る前は無邪気だった自分。
欠航時の案内パンフレットや対応用封筒だけでびた一文入ってない。ですよね~ふへへへと変な笑いが出てくる。
ここで暴れ出す人や怒り出す人は見なかった。たぶん皆わけがわからなかったから、頭の中ハテナを浮かばせながら封筒を受け取ってた。実際、大したアナウンスをしてくれなくて自分たちはどうすればいいのかもほとんどわからなかった。自分たちで代替便を予約してカウンターに来てというアナウンスを思い出して、スマホで翌日の便を探しながら出発口にあるカウンターに急いだ。この時点で翌日の便は一便しか残ってない。昼頃の欠航便の人がすでに予約してるから当たり前だ。便があるだけましと思い直して予約だけしてカウンターに並んだ。
今夜はどうするんだろう。空港のホテルはいっぱいだろうし札幌市内にも行けないかもしれない。不安がどんどん大きくなる。
カウンターで振替便の対応をしてもらって、空席待ちは6:30から受け付けること聞き出した。カウンターで貰ったものはホテル等の案内が書かれた紙だけ。

【22:30】
空港内のホテルに電話するが満室。JRの様子を見るが駄目。温泉があるが、クローズ。土地勘があるわけでもないので外に行く勇気は出なかった。ここまで来るとバカでもわかるが、空港泊しかない。空港泊するのは空港から出れないんだな。なーるほど!
ああああああああああああああああ!
誰もいなかったら叫んでたろうな。頑張った自分と褒めてやりたい。
出発するって言ったじゃないスカ!!!!
言ったじゃないかスカバージョンが頭の中に流れ出す。楽しかったライブ。今はもう昔…。
空港が用意していたのは毛布と寝袋だけ。その2つを受け取って空港を彷徨う。4階はタイルカーペットで暖かいがすでに人がいっぱい。ラッキーなことに2階の待合椅子が空いていた。

【23:00】
気付けば23時。この数時間何をしてたんだろう。コンビニに行こうとするが21時で閉店。21時の時点でいろんなものが詰んでた。気が張ってるせいかお腹は空いてなかったのでよかったが。
明日はキャンセル待ちで5時に並ぼうということで寝ることにした。
電気は点いており、周囲は同じく空港泊の人の物音はするが、あっという間に眠りについた。

【12/13 5:00】
起きたら体がばきばきになっていた。待合椅子で床からの寒さはしのげたが、凹凸のせいで痛い。朝早いがすでに起きている人がいる。空港泊した人の多くが代替便は遅いのではないかと想像する。また欠航したらたまらないから空席待ちしようという考えだろう。
5時過ぎにANAの空席待ちに並ぶが数十人の列ができていた。グッズ列に並ぶことを開演に間に合わないからしなかったというのになぜに並んでいるだ…。待ちの間にWEBで空席を確認すると16時台に空席があるので予約を変更。時間が経つにつれ、職員が出勤してくるが対応はしてくれない。

【6:30】
空席待ちの対応の開始。大阪行きがよかったが、この際近い空港ならどこでもいいと、関西空港伊丹空港神戸空港の空席待ちをすることに。
待ちの番号をもらったらほっとした。早く帰れるかもしれないと思ったら、空港泊もいい経験になりそうだと思えてくる。空席待ちの案内は早い便で8時前。時間が少しあるので、昨日行けなかった温泉に入ることにした。髪を洗えること、風呂に浸かれることの喜び、こんな形で享受するとは。空港で雪を見ながら露天風呂に入れるとは思わなかった。

【8:00】
外は雪が降っていなかった。混雑による遅延はあるが、おそらく飛べる。空席待ちの人が集まって祈る。たぶんあの子もこの子もエイター。頑張ろうみんなと勝手に思ってた。
1回目の神戸チャンス。×。
1回目の伊丹チャンス。×。

【9:00】
1回目の関空チャンス。×。
待ち番号は小さいが、空席があまりなく1回目のチャンスはあっけなく終わる。神戸の次は13時、関空は19時。次の伊丹チャンスは11時前。午前中で勝負がつくように願うだけだ。希望が見えてくると、お腹がすき始めてきた。現金なお腹だ。何もすることがないから北海道を食で楽しんでやれと、ロイズのパンを食べ、豚丼も続けて食べた。
大事なことを忘れていたが、会社に欠勤を伝えなければならない。月曜には何食わぬ顔で出勤する予定だったので言ってなかった。とりあえず、大阪に帰れないので休むと伝えた。どこにいるかも何も聞かれなかったのが非常に怖い。

【11:00】
空席案内アナウンスをカウンター前でじっと待つ。20番まで呼ばれる。自分の番号は25番。呼んでくれ~空席できてくれ~と祈ってた。少しの間の後、30番までカウンターに来てくれとアナウンスされる。
え?ええええええ。きたーーーーーーー!!!!!
一瞬わからなくなるが、我に返ってカウンターに向かった。チケットを受け取ると搭乗口に急ぐ。

【11:30】
昨日が嘘のように飛行機は大阪に飛び立った。
家に帰るまでがライブなんだ!!!!
喜んではいけない、昨日のぬか喜びを忘れたのかと気持ちを引き締める。窓から見える雪景色が見納めだなと感傷的になるが、こいつのせいでとんだ一夜を過ごすことになってしまったと怒りがわいてくる。
無事、引き返すこともなく大阪の地に着陸できた。
終わりよければすべて良し?でもないが経験と思おう…。

 


今回でわかったことは、
飛行機の翼に雪が積もると飛ばない。
航空会社は予約変更をしてくれるがそれ以上してくれない。
宿泊費等は精算してくれる(上限あり)が空港泊だと1円も出ない。
※今回は精算なし
欠航からの空港泊は怒りの感情より悲しいが勝りました。「ただ泣きたくなるの」、が頭の中でリフレインです。
札幌でとんだことになったからといって二度と行きたくないかといえばそうでもないです。悩ましい難しい。来年どうしよう。